【音楽】やっと見つけた自分の「英雄」

 耳はけっこうよく覚えているもんだ。 2001年だったと思う。関西出身の先輩とよく飲んでいた。 その先輩は大のクラシック好きな人で、自分もクラシック派だったのでビールを片手にその先輩の家でCDを聞きながら話をしていた。

「おまえは自分の好みを演奏に求めすぎだ。演奏から好みを見つけ出せ」なんてよく叱られた。演奏家の好みや主張を理解する高尚な人間にはなれていない。 ある日、紹介された「英雄ポロネーゼ」を聞かせてもらった。素晴らしい演奏で忘れがたくえらく感動していた。 「いい演奏やろ。でもこの人、目ぇ見えてへんねんで。」 さらに驚いた。

確かに音は幾つも外れているしCD自体の音質も悪い。そんなことが気にならないくらい流れるような、力強い、何か振り立たされるような演奏だった。先輩の家に行く度にねだって聞かせてもらった。 あれから先輩が引っ越され会うことも出来なくなってしまった。その演奏家の名前を教えてもらったのだが、いかんせんお席の席のことでいつも道理名前を忘れてしまっていた。 このショパンの英雄ポロネーゼは名曲でもありネットで探してみても演奏家が大勢いたので特定できずにいた。  ふと調べて聞いてみた曲がその時の音と似ていたのでさらに検索してみた。 これだ!間違いない!●アルトゥール・ルービンシュタイン:89歳 失明寸前  ショパン:英雄ポロネーズ(1976年:ロンドンコンサート)  ルービンシュタイン氏の音も正確な他の演奏もあるけれども、youtube_write(”); 1976年の演奏のほうが何故だか好き。

 どこが好きかを言葉でどう表現すればいいのか浮かんでこないのが残念。

 約10年ぶりに耳にした演奏。やはり何か感じずにはいられない名演奏。アルトゥール・ルービンシュタイン  Arthur Rubinstein, 1887年1月28日 – 1982年12月20日。

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